お客様

国籍 United States
人数 大人2人

ニューヨーク州からお越しの70代半ばのアメリカ人ご夫婦でした

男性:元産婦人科医。足が少しお悪いのでゆっくりお歩きに。お耳も遠いので、「目を見てはっきり話してね。」と最初にご指示がありました。

女性:油絵画家。とても知的な奥様でした。

ツアーの内容

09:00 AM : ロイヤルパークホテル ザ羽田

待ち合わせ時刻にきちんと降りてきてくださいました!アイテナリを確認して、羽田空港国際線ターミナル駅に向かいました。電車に乗る前に、20日に羽田から成田にリムジンで移動しないとならないとのことで、リムジンバスのチケット売り場の場所、バスの乗り場のご説明を先にしました。

10:00 AM : Meiji Jingu Shrine

今回の来日は、日本の各地をバードウォッチングでまわるツアーにご参加のためでした。なので、明治神宮の人工の森の様子に非常に興味を持たれました。木の種類や飛んでいる鳥にも興味を持たれました。社殿の柱についている傷が初詣のときのお賽銭によるものだとお話しすると大変驚かれました。

11:00 AM : Omotesando

ゆっくり竹下通りを歩き、表参道へ。奥様が画家だと知り、特に日本の「歌麿」の浮世絵が好きだとおっしゃっていたので、「オリエンタルバザー」の二階の浮世絵のお店にお連れしました。何もお買いにはなりませんでしたが、ディスプレーされている浮世絵に目が輝いていました。奥様はお店の方に「私も絵を描くの。」と、HP(をお持ちです)にアップされているたくさんの絵を私のタブレットで表示してお見せして、絵の説明を熱心にしていました。旦那様の方はお店の方が椅子を貸してくださり、のんびりと座ってニコニコして聞いていました。仲良し夫婦でした。

12:15 PM : Shibuya

渋谷ではクロッシングを渡って楽しんでいただきました。「うおべい」に行く前に、フルーツの西村を通るので、高いフルーツをお見せしてびっくりしていただきました。特にメロンの高額さに驚かれました。うおべいでは、いろいろ試してみたい、ということで、カニクリームコロッケや、エビの天麩羅を巻いた寿司、カニの味噌汁、いなりずし、等など、スタンダードな握り以外もいろいろ試されました。価格の安さに感動されていました。食事の後は、デパ地下にご興味があったので、銀座線に乗る前にFood Show にお連れして、ちょうど節分だったので「恵方巻」セクションで節分の説明をし、チョコレートのセクションで日本式バレンタインデーについても説明しました。季節的に話すネタが多く見つかってよかったです。息子さんがシェフらしいので、日本の食材をたくさん写真撮っていらっしゃいました。特に牛肉の「さし」を見て「なんて美しいマーブル!芸術品のようだ!アメリカでこんな肉は見つからない!」と感動。「私達日本人が皆いつもいつもこういうマーブル牛肉食べてるわけではないんですよ。私なんて牛肉はハレの日しか・・・普段はポークやチキンばかり・・・」と現実的なことも説明しておきました。ハチ公も説明して、いざ銀座線乗り場へ。銀座線「渋谷駅」はかなり階段を上らないといけないので、旦那様が途中息切れしてしまったので、休み休み、ゆっくり中断しながら登りました。

03:00 PM : Asakusa

浅草寺の豆まきの日だったので、大賑わい。奥様も「こういう活気がある日に来れて嬉しい!」と喜んでいただけました。雷門、仲見世、宝蔵門、五重塔、本堂、浅草神社、とまわりました。丁度浅草神社で豆まきをしているときに浅草神社に行けました。豆まきの説明を電車でもしていたので、実演をお見せできてよかったです。豆はビニールの袋に入ったものをまいていたのですが、たくさん拾ったおじさんが「あげるよ」と私たちに下さいました。「この豆を食べると健康になるので、幸せの豆ですよ。」と説明し、その場で三人でぼりぼりいただきました。旦那様はかなり高そうなCANONのカメラをお持ちだったので、浅草寺の由来は、隅田川でひのくま兄弟が観音の像をキャッチして・・・の話をして、この「観音」が社名「キヤノン」の由来だ、とご説明しました。旦那様は76歳。終戦のときは子供だったので「僕にとっての終戦は、記憶の中では、道で『戦争が終わった!』と誰かが車のクラクションを鳴らしていて、僕も嬉しくて一緒に鳴らしたいと思って、その人に頼んで一緒にクラクションを鳴らさせてもらったんだ。でも東京はかなり焼けたんだよね。」という話に。「ええ、この浅草あたりはかなり戦争で焼けました。このお寺の建物もほとんど戦後に建て直したもの。五重の塔の位置も今とは反対側だったんですよ。」と。終戦でクラクションを鳴らして喜んでいた戦勝国と、玉音放送でうなだれる敗戦国。しかし、70年後、私達は笑いながら浅草寺を歩いている・・・ 心の中で感慨深くなってしまいました。スカイツリーの写真を撮りたいとのことで、吾妻橋まで行き、アサヒビールのビルなどと共にスカイツリーの写真をお撮りに。「この隅田川で例のbrothers が観音の像をキャッチしたんですよ。」と説明しました。浅草駅から都営線で羽田のホテルの駅まで乗り換えしなくても帰れる便があるので、浅草駅までお送りしました。ホームで「乗り換えなしで行ける便は○○:○○発の便なのでそれが来るまで他の便には乗らないでくださいね。」と説明してもかなり不安そうだったので、駅の方に相談し「通訳案内士なのですがホームまでお客様をお連れしてもよいですか?」と説明し、とてもよい駅員の方で、入場券無しで案内士証の提示で駅に入らせていただけました。感謝!!ホームで該当の電車が来るまで一緒に待ち、羽田まで直接行ける便が来た時に乗せこみました。ホームでハグ・キスしてくださいました!(翌朝「無事に羽田まで帰れたよ。」とのメールが!)



エリア : 東京