通訳案内士同士で最強コミュニティを作る

 通訳ガイドの免許を取得しできること、といえば当然ながら観光ガイドの仕事です。

誰かに雇われて、もしくは自分でツアーを販売して都内観光や日本全国の案内する。ガイドの仕事だけでは収入が不安定な事から、この資格をうまく生かしながら通訳の仕事や英語教師の仕事もしてみる、という方も多くいらっしゃると思います。
もちろん安定した仕事量や収入は大切です。
今回は私の実体験から、この通訳案内士の免許があるからこそできた、もう1ステップも2ステップも自分を成長させることのできる活動について触れていきたいと思います。

 

通訳案内士に必要な横のつながり

私自身フリーランスとして働くまでは、付き合いのある通訳ガイドと言ったら社内の同僚だけで、その他全国にあれだけいる通訳案内士さんとはほぼ交流はありませんでした。
出産を機にフリーになり、仕事もスルーツアーから1日のツアーをするようになってからは同じようにフリーランスで働くガイドさんにお会いする機会がとても増えました。私は未だにどこの通訳ガイド団体にも属していないわけですが、様々なところで開催されているガイド研修に出てみるとみなさん積極的に交流されて横のつながりを強化しているのがわかります。

ともすると誰にも会う必要がないこの仕事ですが、フリーとしてお仕事をするのに、情報交換ができたり、話を共有できたり、いざという時に助け合えるガイド仲間がいることは本当に重要だとフリー歴が長くなるに連れ感じるようになりました。

 

人と繋がったことで実現できた思いがけない展開

そんな中、人と人とのネットワークが可能にすることは無限にあり、どこで誰が結びついて、どんなことができるのか、自分一人の力では到底できないことが実現できると教えられたきっかけがユニット作りでした。

 

産休から復帰した直後、私は数ヶ月間春節に当てたインバウンドイベントデスクとして表参道で仕事をさせていただきました。3ヶ月が終わる頃、縁があって関わった方々と表参道で何か新しいことができないかと考えユニットを立ち上げることになりました。

まさに現代建築のコレクションとも言える表参道で、まだない建築ツアーを提供しよう。

私自身、建築のバックグラウンドは全くないわけですが、自分が参加したいと思えるようなツアーを提供したいと考えました。その時、実際に通訳ガイドの免許を持っていたのは私一人。他2名はインバウンドやイベント事業に深い関わりと経験をお持ちでガイドの仕事しか知らない私にとって重要なアドバイザーでした。それぞれのコネクションとスキルを最大限に利用し、現在私の大切なパートナーである通訳ガイドさんを発掘、またインバウンドプラットフォームを利用し、アイディアに賛同してくれて実際に案内をしてくださる通訳ガイドさんを募集しました。

説明会に参加された動機はそれぞれ様々でしたが、私たちの考えに賛同してくださった方々はみなさまとても魅力的で建築好きなのはもちろんの事、キラリと光るスキルやキャラクターを持っていたり、単純に他力本願でガイドの仕事をもらおうと考えておられる方はいらっしゃらなかったように思います。

説明会を2回開催した後、一緒に活動してくださるガイドさんの数はお互いの状況を見て絞られていきましたが、専門家の助言や勉強会を重ねながら建築ツアーを形にすることができました。

 

現在は現役通訳案内士だけで活動しているので、旅行会社さんがツアーをスタートさせるスピードに比べたら話にならないくらいほどスローですが、全員が毎日忙しくしている中での活動ながら自分もコミュニティも成長している実感があります。

私は物事を論理的に解釈、説明することがとても苦手で思いつきと感性だけで動くので、私の言葉をうまく読みとり整理し言語化してくれる優秀なパートナーに出会えたこと、頼れるコアメンバーのガイドさんたちがいるというこの奇跡的な状況は本当に運が良かったとしか言いようがありませんが、手探りながらも自分たちが面白いと思うことを少しずつ形にしていき、今に至っています。

 

通訳案内士の資格がもたらした新たな可能性

なんの具体的な計画もなく、ほぼ思いつきだけで「表参道界隈でガイドサービスを提供できないか」ということだけでスタートした話が2年後にこんな状況になっているとは、当初は想像もできませんでした。
一つのプロジェクトに複数の人が関わると自分一人では想像もつかなかったことができてしまう。

通訳案内士の資格はもちろんガイドの仕事をするために取得したわけですが、この資格を通じてネットワークが広がり、仲間ができ、新しい世界にチャレンジすることができました。

単純に通訳ガイドとして成功したいという夢以上の成長や挑戦を経験することができ、知らないうちに自身のキャリア形成の新たなステージに足を踏み入れているこの状況に日々感謝しています。

Showcase

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