今までの記事を読んでくださった方は通訳案内士の仕事には様々な種類の仕事があることが何となくわかってきたかと思います。

とは言っても、実際に通訳案内士として生活したらどんな毎日、どんな一年になるのか、知らないと

イメージしにくいですね。私は基本的に日帰り1日ツアー、半日ツアー、まれに空港送迎とバスツアーの仕事をしています。今回は少しでも想像できればと、私の実例を公開します。

 

日帰り都内ツアーメインの主婦ガイドはこんなスケジュール

私には現在3歳になる娘がいるので基本的に宿泊付きのロングツアーはできず、1日日帰りのプライベートツアーをメインとしています。よく回るコースですとこんな内容の1日になります。

 

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概要:都内観光(8時間)

お客様:2〜4名(年齢は下は赤ちゃんから60代くらいまで)

移動手段:公共交通機関 +歩き

 

7:30     娘を幼稚園送る、都内へ電車移動

   (移動中に今までのやりとり、行程確認)

9:00     お客様を都内ホテルピックアップ(現地到着は15分前)

9:30     築地市場 場内、場外を案内し お寿司屋さんでブランチ

11:30   浜離宮

13:00   浅草、河童橋道具街

15:00   表参道、明治神宮

16:30   渋谷

17:00   渋谷スクランブル交差点にてお別れ

   (帰宅の電車の中でレポート作成(エージェント経由の仕事の場合)、メール返信)

18:30   娘幼稚園お迎え

19:30   夕食、入浴

21:30   娘寝かしつけ中に自分も撃沈

   (起きていた場合、メール返信、エージェント経由のツアーであればレポート作成、次のツアーの予習など)

 

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このようなツアー(4時間〜8時間)を週に3〜4日して過ごしています。

 

仕事のない日は

お客様からのメール返信、終えていないレポート作成、次の仕事の下見と予習、ガイドの仕事以外で携わっているプロジェクトの打ち合わせ、執筆活動、SNSを使ったPR活動、人気のお店やオススメできそうなスポット探しと溜まった家事などに時間を使っています。



一ヶ月、一年の稼働率は?

通訳案内士の仕事はシーズンによって案件数が大きく変動します。

一般的には春(3月下旬〜5月初旬)、秋(9月中旬から11月初旬)が最も忙しい時期になります。

私の場合、週末、祝日はNGなので正直あまり変動はありませんが...。

例として、私の前年度の通訳ガイドとしての稼働日数を具体的にみてみると

 

2015年 稼働日数

 1月   10日

 2月   10日

 3月   12日

 4月   15日

 5月   16日

 6月   15日

 7月   17日

 8月   14日

 9月   16日

10月   18日

11月   12日

12月   13日

 

計  168日でした。

 

本当はもう少し日数があってもいいのですが、ガイドの仕事、特に歩きのツアーはかなり体力を消耗します。8時間のツアーだと多い日は15キロくらい歩くこともあります。

私はネパールにトレッキングに行くくらい歩くのは趣味ですし、健脚な方だと思いますが、連続で4日間日帰りツアーをするのは体力的にも精神的にも辛いです。4日目にもなると1日目とは明らかにモチベーションが違って サービス内容にも差が出てくるので、連続で仕事が入りそうな場合、最終日は短い時間のツアーのみ引き受けるかお断りし、なんとか週の半ばに休みを入れるようにしています。

 

2週間のスルーツアーをしていた頃は諦めもあってか、家からホテルまでの往復がなかったからか、若かったからか...あんなに長く拘束されていても今ほど疲れは感じなかったのですが...それだけ歳をとったということでしょうか...??

 

まとめ

今回は少し具体的に通訳ガイドの生活を紹介してみましたが、少しはイメージが沸いたでしょうか?

宿泊付きのスルーツアーを専門にお仕事をされているガイドさんとはかなりライフスタイルは違いますが、おそらくスタートは日帰りツアーから、という方が多いかと思いますので少しでも参考になれば幸いです。

週末、祝日関係なく稼働可能、体力に自身あり、という方でしたら稼働日数ははるかに増えます。ご自身の生活、体力に合わせてお仕事を選んでいきましょう。