お客様

国籍 United States
人数 大人2人

U.S.メイン州からのご夫婦 冬はフロリダで、夏はメイン州で過ごす。世界各地を旅行している

奥さん:ツアーの申込者、小柄で可愛い74歳。とてもそんなお年には見えない。ご自宅で盆栽を育てている。現役の投資アドバイザー、カフェインもアルコールも飲まない。太極拳、ピアノ、料理などこなす、ご主人曰くパーフェクトレディ。

ご主人:75歳、国家公務員を退職して今は自分で事業をしている。大柄で豊かな腹周り、膝が痛くてあまり早く歩けないので、杖を携帯している。多趣味で釣や飛行機の操縦なども楽しんでいる。

ツアーの内容

08:30 AM : ヒルトン東京

キャロルさんから赤い眼鏡と小柄でグレーのショートヘアと伺っていたのですぐにわかり、時間通りにミート。前日に到着するも時差ボケはないとのことで行程を確認してシャトルバスで新宿駅へ。スイカを購入してもらって山手線で原宿へ。昨夜はラーメンを食べたとのこと。ランチのリクエストに天ぷらかラーメン、とあったので今日のランチは天ぷらに決定。

08:30 AM : Meiji Jingu Shrine

キャロルさんは博識で日本の歴史にも詳しく、江戸時代、明治時代のこともご存じでした。まだ観光客も少ない明治神宮は各所で説明もし易く、日本の宗教、天皇・将軍などなど質問も多かったですが気持ちよく案内できました。津田梅子のことをご存じで、6歳の少女が1人でアメリカに渡った勇気に感心していました。年収が男女で格差があることを説明すると女性の専門職の割合いなど質問されました。

ジムさんの足の具合が気になり、休憩を提案しましたが大丈夫とのことで表参道をゆっくり歩いて根津美術館へ。

08:30 AM : Nezu Museum

アプローチからワクワクする美術館ですが、ここはガイドも入場料1300円を払わなくてはならず、キャロルさんは2人分と思っていらしたようで、正直ちょっと気が引けました。

12日から尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」と鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」という琳派の二大傑作が同時に展示されている特別展が開催中。土曜日で混雑を覚悟しましたが、幸いにまだそれほどでなくゆっくり観賞。ジムさんは足が痛くてソファで休憩。数日前に下見しましたが、やはり美術館のガイドは難しいと思いました。美術館と展示物の概要を説明して、あとは興味を持たれたものは英語の説明文を読んでいただくことにしました。お花見に合わせて展示されていた江戸時代のピクニックセット、漆に蒔絵の提重と重箱は本当に美しいと感心されていました。根津美術館のもう一つの魅力は庭園。桜もまだ少し残っていて、風に吹かれて散る桜の花びら、池の畔で優雅に音を立てる鹿威し、菖蒲の季節にはまだ早かったですが、小船を浮かべた風情ある池の景観にキャロルさんもジムさんも感激していらっしゃいました。お茶室もあり、茶道の話もでき、庭木の剪定をしている庭師の作業も見学して、盆栽を育てているキャロルさんは庭木にも詳しくて明日の盆栽美術館が待ち遠しい様子でした。

02:15 PM : The Imperial Palace East Gardens

表参道から大手町へ。大手門でお堀と石垣をまず写真に収めて荷物検査を受けてから中へ。まだ桜も咲いていて結構な人出でした。ジムさんの足を心配しながらゆっくりと回りの木々や花を観賞しながら進みました。江戸時代や江戸城のことは午前中の明治神宮で説明してあったので現場で再確認、という感じでした。松の廊下跡から忠臣蔵の話をして富士見多聞を見学し、茶畑や竹林、天守台、汐見坂、二の丸庭園と進み鯉も観賞。汗ばむほどの陽気でした。

東御苑のあとは東京駅へ。月曜日に京都に向かうお二人に新幹線の乗り方、新宿から東京駅への向かい方を説明しましたが、東京駅の大きさに圧倒されたお二人は結局タクシーにすると仰いました。

中央線で新宿に戻り、カメラを買いたいと仰っていたジムさんのためにヨドバシカメラとビックカメラを教えてからシャトルバスでヒルトンへ戻り、16:20本日のツアーが終了しました。



エリア : 東京