お客様
国籍 | Israel |
人数 | 大人2人 |
イスラエルからのご夫婦
旦那様:写真家 60代 ロンドン生まれ 50年以上イスラエル在住
奥様:50代 イタリア フィレンツェ生まれ イスラエル在住
ツアーの内容
09:00 AM : パレスホテル
事前に私と奥様で顔写真を送付しあっていたので、すぐにロビーでお会いできました。事前に、「時差ボケなどで疲労しているかもしれないので、ツアーの後半のスケジュールは気分に合わせて」とおっしゃっていたので、朝も「最後のアイテナリは疲労感などによって決めましょう」と出発。お二人ともスイカを買っていらっしゃったので、私にかかる交通費は私もPASMOで払っておき、一日の終わりにかかった金額をいただくことに。
09:45 AM : Asakusa
いろいろな質問を地下鉄の時点から投げかけてくださり、やりやすかったです。メトロに乗る際も、地下鉄はいつから開通か、というような質問をすぐに受けました。最初に乗ったのが丸ノ内線だったので、戦後だったであろう、と思い、1950年代ですとお答えしました。(後で調べると丸ノ内線は「1954年」でした。)しかし、銀座線は日本で一番古く、1927年開通だと後で調べてから知り、銀座線に乗り換えたときに「この地下鉄はすごく古く、1927年開通です」と説明。そこからも、大戦中はロンドンのように地下鉄にもぐって空襲を免れたりしたのか?など、矢継ぎ早に質問。非常に、いろいろなことを質問してくださり、息をつく暇もない状態で浅草へ。浅草では観光センター8Fで風景を楽しみ、浅草寺に向かいました。奥様が日本の扇子をお土産に探していらしたので、文扇堂さんにお連れして、とてもきれいな扇子をお買い求めに。経験なユダヤ教の方なので、日本における宗教について非常に興味をお持ちで、神仏習合、お参りの仕方、などについてここでもたくさんの質問を。写真家である旦那様にとって、浅草寺も浅草神社も大変よい被写体だったようです。七五三のきれいな着物の男の子や、花嫁衣裳の方を浅草神社で見ることもでき、ラッキーでした。
11:30 AM : Tokyo Water Bus
浜離宮まではクルーズで移動しました。暑い日でしたがとても風が気持ちよく、リラックスできました。両国国技館が見えた時、イスラエルでどのスポーツが一番人気か、とお聞きすると、「人気があるのはサッカー、でも、得意なのはバスケットボール」とおっしゃっていました。スポーツの話から、イスラエルで待っている息子さん(17歳)の話へ。高校最後の年ですが、来年からは3年間の兵役へ。イスラエルも、名前的にはIsrael Defense Forcesですが、「軍」の要素を持つものを持っているそうです。女性も兵行はあるそうで、奥様も兵役経験があるそうです。(弁護士として兵役に参加。)日本での自衛隊の話や安倍首相の憲法解釈などの話にとび、さらにトークは炸裂。
12:00 PM : Hamarikyu
ここで事件が!!浜離宮でなんと「東京大茶会」が開催されていました。今回のツアー、かなり前に確定していて、それ以降うっかり浜離宮のスケジュールをチェックしておりませんでした。先月浜離宮に久しぶりに下見に行ってはいたのですが、このようなスケジュールを確認できていませんでした。中島の御茶屋でお茶を飲む、というのがアイテナリに入っていたので、朝からお客様に楽しみにしていてくださいね、と言っていた分、申し訳ない状態に。チケット制になっていて、たてものに中に入るだけでも有料、なお、チケットもキャンセル待ち状態で、中島の御茶屋は外から建物を覗くだけでよいよ、ということになりました。その代り、野点をしているセクションに歩き、チケットはないので、椅子には座らず、少し遠目に茶をたてている高校生を見たり、お茶を飲んでいる人々を見て、お茶について説明したりして、お茶の雰囲気を楽しんでいただけました。お茶屋に入れなかったことなどを一切怒ったりはされず、浜離宮の風景をただただ楽しんでいただけ、本当によかったです。今後は直前に庭園などのスケジュールを見ておこうと反省しました。
01:45 PM : Ginza
事前に、食事制限(乳製品だめ、甲殻類だめ、生魚だめ、鮫のような魚だめ、肉は食べない、卵はOK)をお聞きしていたので、ヴィーガンにも対応している「泥武士」(ファンケルのビルの9Fにあるオーガニックレストラン)にお連れしました。奥様は生魚も大丈夫なので、マグロとアボカドのランチ、食事制限のある旦那様は「野菜ランチ(野菜を材料にした各種料理に、げんまい、味噌汁がつく。出汁には鰹節を使っているが、旦那様もカツオはOK)」を。私も事前に試食していた野菜ランチを。値段は2000円、と少し高めですが、ベジタリアンでカツオ出汁はOKな方にはお勧めです。このレストランは全く動物性のものや乳製品も使わないビーガンランチもあります。奥様はマグロ・アボカドセットを完食。旦那様は「朝たくさん食べたから」とあまり食が進んでいませんでした。しかし、お優しく「あまりお口に合わなかったでしょうか?」とお聞きしても、「そんなことないよ。朝ごはんたくさん食べてあまりお腹空いてないからだよ」と。お優しいお方でした。ランチの後は奥様がネットで調べていた清水焼のお店「東哉」http://www.to-sai.com/?mode=f2 に行ってみることに。旦那様は中央通りの「Apple」のお店に行きたいとのことで、アップルで再集合するようにして私と奥様は清水焼を見にいきました。
04:00 PM : Imperial Palace
銀座から日比谷駅に移動して、日比谷駅から桜田門、二重橋、辰巳櫓、とまわって、パレスホテルにお送りしました。皇居では日本の天皇はどんな仕事をしているのか、という話題が。エリザベス女王との違いなどを質問されました。面白い質問では、「天皇は死刑囚に対するpardonの権利があるか?」というようなことまで聞かれました。(この時、ドラマ「The Tudors」を見ていてよかった!!と思いました。なかなか日常に”pardon”なんて出てきませんよね!)天皇自ら、というわけではなく、例えば前の天皇が亡くなった時、大喪の礼があり、国全体が喪に服して、そういう際に、恩赦があったりしたけど、普段天皇の意志で誰かの刑を軽くする、とかそういう風ではない、いろいろなことの決定は総理大臣をリーダーとする政治的チームだ、天皇は政治関与しない、とお答えしました。死刑の方法なども質問されました。一日中、シリアス系な質問が多く、もっとうまくいろいろなことを説明できるようにしたいな、と改めて感じました。アイテナリでは皇居の後は東京タワー、でしたが、奥様より「東京タワーの最上階の展望台が閉鎖しているし、今日は天気がいいし、後で個人的にスカイツリーに行くかも。早めに終わってくれてOKよ」とのことで、皇居の後はホテルに戻りました。ホテルが大手町駅に直結しているので、押上までの行き方をお教えしてお別れしました。私からは千代紙の折鶴、お客様からはヘブライ語でおめでたいことばが書かれた表紙のメモ帳をお土産にいただきました。それがとてもきれいなメモ帳で、本当にありがたかったです。お二人とも経験なユダヤ教の方でした。今回素敵なユダヤの方と出会えて、改めて、ユダヤ教について、また、イスラエルについて学ぼうと思いました。