お客様
国籍 | United States |
人数 | 大人2人 |
アメリカ人の息子と母2人家族
息子さん(おそらく40代、独身):経済学の教授で現在は韓国の
お母様(70代?):リタイア。はじめての日本で、見る物すべて
ツアーの内容
Hamarikyu
時間通りにロビーでミート。息子さんは声が大きく早口でまくし立てるように喋る。聞いてもいないのに自分はProfessorだと言い、何ともアグレッシブな第一印象で、先々への不安がよぎる。お母さまは、普通のお母さん的な方。お二人とも大きい。
行程を確認し、ツアーをスタート。まずは地下鉄で、汐留に移動し、浜離宮へ。
親子は仲良く手をつないで歩く。40代の大きな息子と母が手をつないでいる姿は、やはり私にはとても奇妙。息子はもしやマザコンかも?との思いがよぎる。
庭園内は雨の後でところどころ水たまりがあり、歩きにくい。疲れてしまった親子は中島の茶屋で、休憩することに。お抹茶を試してみたいとのことで、お抹茶をオーダー。私の経験では、「あなたもいかが?」と聞いて下さるお客様がほとんどだが、こちらの方は一切そういった素振りはなく2人分のみをご注文。経済学者だけあってか経済効率を第1に考え、無駄な出費は一切したくない様子。別にこちらも飲みたいわけではないので全く構わないが、なんだか存在を無視されたようで少し悲しい。お母様は「あなたは何で飲まないの?」と気遣ってくださるが、息子は「いいんだよ、この人は」といった雰囲気で無視。自分のものがないと飲み方などの説明は難しいが、ひと通りご説明。お二人は、お抹茶をとても気に入られる。
Tsukiji Fish Market
ランチはお母さまがお寿司とお刺身を食べたいとのことで、近くの築地に行くことに。疲れたのでタクシーで移動。車内でちょっとは歩けますか?とお聞きすると、息子さんは「もう歩きたくない!」ときっぱり。仕方なく、通常よく行く場内のお寿司屋さんはあきらめ、晴海通り沿いのタクシーでお店の前まで付けられる寿司好へ。カウンターに座りたいとのお希望で、そちらにご案内。こういったお客様は、別にガイドに同席してほしくもないだろうと思い、「オーダーのお手伝いをしたら、私はまたお迎えに来ますね」と申し入れ、あっさり「OK」とのこと。ここでもお母様は、「あなたは行っちゃうの?」という感じで気遣ってくださるが、息子さんはまたもや無視。お客様は3500円のお刺身盛り合わせ1つと4000円のお任せの握り2人前、お母様はお勧めした梅酒を注文され、私は一時退散することに。
ランチはとても量もあり、お味も良かったらしく、大変ご満足のご様子でした。
せっかく築地にいるので場内を覗いてみますかと言うと、行ってみたいとのことで、場内へ。時間はすでに2時過ぎていたが半分くらいのお店はまだ空いており、お魚や食べ物屋さんなど賑やかな市場の雰囲気を楽しんでおられました。お抹茶が気に入られ、途中、お抹茶を購入する。
Meiji Jingu Shrine
明治神宮は広くてたくさん歩かないといけませんが、どうしますかとお聞きすると、行ってみたいとのことで明治神宮へタクシーで移動。1の鳥居のところで警備の人に「参拝です」と言うと本殿の近くまで入れるので、そう言って通してもらう。通常とは逆の方向から参拝。神道と仏教など日本の宗教の話などをしながら、ゆっくりと見学。運よく結婚式も見られ、お母様は大喜び。しかし帰りは1の鳥居まで歩く選択肢しかないので、途中休憩所で休みながら移動。その後の渋谷もタクシーで移動。移動中、渋谷でよいフレンチレストランがないかとの質問が(息子さん、お母様を夜はフレンチでもてなしたいご様子)。何軒か調べ、席が空いているかなどを電話で確認しお伝えする。しかし結局、お昼が遅くお母様はまだお腹も空いてないため、フレンチは取りやめに(!)。
Shibuya
スクランブル交差点、デパ地下、ハチ公、109など階段を避けつつも、しかしあまり歩かせることのないよう気を付けながらご案内。特に東急フードショーは美しい日本の食べ物にお母様はビックリされ、とても感激される。時間になったので、渋谷でのその他のレストラン情報などをお知らせし、お母様とはハグをし、ツアーを終了。
※ここだけの話ですが、久々に出会った嫌なお客様でした!お母様はよい方でしたが、息子さんは自分の知識と社会的ステイタスをひけらかす傲慢な感じで、ガイドを使ってやっている感が満載でした。トラベリエンスへの期待値も高かったようで、その期待に私が十分に応えられたかどうかわかりません(^^;) 少なくともお母様は、お疲れではあってもツアーは楽しんでいただけたようでした。