お客様

国籍 United States
人数 大人3人

米国ペンシルベニア州からのロシア系米国人3人家族
父:眼科医。自宅の池などは自分で作ったというDIY好きな父。理屈っぽく、様々な難しい質問を投げかけ、答えが納得できないと持論を長々と展開する。
母:暑さに弱く、今回の旅行は娘の希望でしぶしぶやってきた様子。日本とアメリカの違いにいちいちと文句をいう。
娘:生物学を専攻する19歳の大学生。友人の日本人の影響で、マンガやアニメが好きになる。今回の旅行の依頼者。

ツアーの内容

Tsukiji Fish Market

昨日の反省もあり、ホテルに早々到着。しかし、昨日とうって変わり今日は時間になってもお客様現われず。しばらくして、娘が登場。遅れて、母。その後ビジネスセンターで仕事を片付けていた父が登場し、遅れてツアーはスタートしました。
築地では、まずは場外へ。10時近い時間でしたが、丸ごとの大きな冷凍マグロの解体などもたっぷり見られラッキーでした。その後、野菜果物エリアも見学した後、魚河岸横丁の寿司大などの大行列などを眺めながら、場外へ。寿司大の行列には、なんで寿司ごときであんなに並ぶのか理解できない、といった様子でした。波除神社に興味を持たれたので、こちらをご案内し、カフェで涼みたいという母の希望で米本珈琲へ。しかし、コーヒーを頼むでもなく娘はアイスティーを、両親はミネラルウオーターを2本頼んだだけで、お店の人は少々不満げでした。母は、日本ではまだたくさんの人がタバコを吸っていて驚いくなど、出てくる言葉は日本批判が多く、こちらは対応に苦労しました。お寿司でブランチの予定となっていましたが、まだお腹は空いていないとのことで、場外をざっと見学した後は次の目的地・浜離宮へ。少し歩くが大丈夫かと聞いたところ、大丈夫とのことで徒歩で移動。

Hamarikyu

なるべく日陰を通るよう心掛けるもかなり暑くなってきており、中島の茶屋で休憩することに。お抹茶の飲み方や茶の湯について説明し、お菓子と冷たいお抹茶を楽しまれる。エアコンはないものの涼やかな日本家屋の雰囲気は気に入られた様子でした。
その後はもう次の場所に行きたいとのことで、鴨場なども見ることなくまっすぐ出口へ。次の目的地・銀座までは、相談の上電車で移動。

Ginza

あまり歩かせたくなかったため、遠回りでしたが汐留から大門経由で東銀座へ。歌舞伎座の地下でお土産物を見るも、何も買わず(結構お財布のひもは固いです)。地上に上がり、歌舞伎座の立派な建物には驚いたご様子で、写真撮影。
その後、ランチはラーメンを食べたいとのことで、近くの名もない?ラーメン店でランチを。つけ麺の話をすると興味を持たれ、お父さんは醤油チャーシューつけ麺、娘と母は醤油つけ麺を二人でシェア。麺の大盛りが無料とのことで、大盛りに。決してきれいともいえないお店でしたが、自分達だけでは絶対に見逃していたとのことで喜んでいただけたようでした。
フリクションペンを買いたいとのことで、三越手前の小さな文房具店で、結構な数のフリクションペンを娘が購入。娘は文房具が好きとのことでした。その後、和光の話をすると興味を持たれ、中へ。母はお買物好きらしくじっくり見ていましたが、デザインがコンサバ過ぎる、値段がアメリカより高いとのことで何も買わず。鳩居堂の後、三越の地下食品売り場へ。様々な食品を見るも、確かにすごいが、でもたかが食べ物では?的な反応でこちらは少々がっかりでした(日本の良さを認めたがらない?)。
その後、文房具好きな娘のために伊東屋の話をしましたが、銀座が飽きてしまったのかもう次の場所に行くとのこと。では、せめて上の階の野菜ファームだけでも・・と都会の中の野菜工場をご案内。それなりには驚いてくださいました。

Kagurazaka

娘は、神楽坂が芸者街と理解し興味を持たれたようでしたが、芸者は東京ではめったに見られないことなどを移動中に説明。行ってがっかりされないよう、事前にクギを刺しました。実は神楽坂を案内するのは今回が初めてで、事前に下見して決めておいた、芸者新道、兵庫横丁、かくれんぼ横丁など裏通りを中心に散策。しかし午後の日の高い時間帯で、料亭などのお店もあまり雰囲気があるとも言えず、暑い中狭い路地を歩かされた両親はどうしてこんなところに連れて来たのかと不満げで、ここを希望した娘とちょっとした言い合いも。私には、芸者の教育方法や数の減少の理由、頼むといくらかかるのか等々、ここでも父からはたくさんの質問が。

nagano

中野駅で明日移動する京都への新幹線の切符購入のお手伝いをした後に、中野ブロードウェイへ。たくさんのフィギュアやおもちゃなどアニメ関連グッズを娘は熱心に見ていましたが、特に買うこともなく、友人へのお土産のハローキティのキーホルダーのみを購入。クレーンゲームを数回試した後、時間も過ぎ、疲れたのでホテルに帰ることに。電車での帰り方をお教えした後、駅にてツアーを終了しました。

とにかく暑く、その暑さゆえ(そしてもちろん私の力不足もあり)東京の魅力があまり伝わらないようなツアーでした。しかも、来たくて来たわけではない両親にとってはなおのこと、日本の悪い面だけが目立ったツアーだったかもしれません。私も初日に犯したおバカなミスのお蔭で、ガイドとしての信頼感はかなり薄かったのではと思います。それらを挽回すべくベストを尽くしたつもりですが、どれだけ伝わったかはわかりません。最後に別れ際に「Thank you for the great tour」とお父さんは言ってくださいましたが、それが本心であるか、社交辞令であるか、いまだに不明です。私にとってトラベリエンス史上最悪?なツアーでしたが、とてもいい勉強になりました。



エリア : 東京