個性を出して愛される通訳案内士になるには

私にはこれといった特技がない

私は現在FITのお客様をメインに仕事をさせていただいていて、基本的にツアーの最初から最後までお客様とべったり一緒にいます。そのためツアー中はお客様にはなんとか好かれたい...と思いながら仕事をしています。

そして単純に「1日案内してくれたガイドさん」で終わるのではなく、とっても仲良くなった大事な日本の友達として繋がるようにと思いながらご案内しています。そのせいか、口コミには「昔からの友達のような時間を過ごせた」というようなコメントをもらうことが多い私ですが、決して特別な技があるわけでもとりわけコミュニケーション能力がズバ抜けて高いわけでもありません。おそらく「いい友達だと思って欲しい」を強く意識しているかしていないかだけの問題だけです。

私がなぜこうも意識し始めたかと言うと私には特別「特技」と言えるものがなかったから、と言う答えにつきます。

 

 

魅力的な性格やスキル

10年この仕事をやっていると、たくさんの人と出会います。様々なお客様やガイドさんに出会います。

何もしなくても華がある人、人を惹きつける人、と言う人にお会いすることがあります。

その人がそこにいるだけで場がパッと華やく、笑顔で面白いことが嫌味なく言えるような話のうまい人。これは真似したくてもなかなかできない素質ですが、私の周りのガイドさんには魅力的で楽しい人が本当に多く、あまりの自分の面白みのなさに悩んだ時期がありました。

 

性格で目立たなくとも、思いがけない面白いスキルを持っていることで他から一目置かれる人もいて、例えば、すごく小さなことですがトランプなどのカードゲームがうまい人。カジノのディーラー並のかっこいい切り方ができるとか、面白いゲームをたくさん知ってるとか(笑)。

宿にたまたま置いてあったギターや楽器をさりげなくしかも上手に演奏するお客さんとか。

ヨボヨボに見えるおじいさんも実は今まで何十年もの間世界中を自転車で回ってきたとか。

ちょっとかじっただけではなく、何か一つを長い間続けてきてプロ並までは言わなくとも人並み以上に精通しているスキルがあると、さっきまで特に目立つこともなく、普通の人だと思っていた人の一気に印象が変わり、一目置かれることになります。そこから話が盛り上がればより詳しいことがわかるのでより尊敬されます。そんな披露できるような技があれば一気にお客さんに好かれそうですが、残念ながら、私にはそんな面白いスキルはありませんでした。

 

 

スキルがなければ面白い話の種を探す

これといって自慢できる特技がない中、一緒にいて面白いと思ってもらうにはどうしたら良いか、と考えてばかりだった頃に、思いがけず「こんなことがウケるんだ」という発見した出来事がありました。

私は大学時代、相撲甚句の研究をしていたこともあり相撲に関しては少し知識がありましたが、特別そこが得意分野とも思っていませんでした。たまたまある日お相撲の説明をしていた時に、そういえば...と大学時代にお相撲さんたちとした合コン話など付け加えたところ、話は予想以上に盛り上がりかなりの長時間、話が続きました。そもそも「お相撲さん」がエキゾチックなのに「合コン」という比較的日本的な慣習の説明が入ると若い世代は特に面白いくらい食いついてきてびっくり!

ここで例えば恋愛などに話が展開すればよりプライベートな話題となりお客さんとの距離をぐっと縮めることになるでしょう。

この出来事をきっかけに、お客様の興味のありそうなキーワードを早めに探りそこに自分の経験を重ねた話をすると多少なりとも「この人面白いかも...」と思ってもらえることがわかってきました。

スキルがなくとも面白いネタをいくつか持っていると救われることがあります。そしてそこにご自身の話で付け加えるものがあればより興味を持ってもらうことができます。

 

 

興味を持ってもらったら

私がお客様と会話をする際にはかなり自分をさらけ出して話をします。時には必要以上の情報も与えているかもしれませんが...そこが友達だと思っていただける理由なのかと思います。

もちろん仕事の内容によって度合いも話し方も変わりますが、私自身お客様を昔からの大切な友人だと思って接するので心を開いてもらっているのかもしれません。少しでも「面白いかも」と思われながら身近に感じてもらえることで、ただの「ガイドさん」以上になれている気がします。

ただの優しい、気の利く人だけでは印象に残りません。

 

 

 

まとめ

ご自身に他の方が持っていない突出したスキルがあれば、会話の中でさりげなくアピールしてみてください。あなたのことをより知るきっかけになりますし、一目置かれる一番手っ取り早い方法です。

フリーランスで働いている以上、自分を売っていくことは必要ですし、ある個性はためらわずにどんどん出していった方がいいです。

とりわけ自慢できるものがない!という方は、お客様との共通の興味を探りそこから話を広げて楽しい会話でいい時間が過ごせた、という印象が残せるようにしてみましょう。